喘息の吸入薬のハナシ
記念すべき第1回は喘息の吸入薬です!
私が以前勤めていた診療所は、前任の院長先生が呼吸器内科の専門だったので、その名残で喘息の患者さんが、なんと約半分を占めていました。
喘息は安定している時期と悪くなる時期を繰り返す疾患です。だから、どうしても多くの患者さんは安定している時期に吸入器をサボってしまい、冬や花粉症の時期に悪化してしまいます。
まずは、吸入薬の基本を振り返りましょう!
吸入薬は用途によって
- 長期管理薬
- 発作治療薬
の2種類に分けられます。
- 長期管理薬 : 毎日吸う薬。レルベアとかシムビコートというやつです。
- 発作治療薬 : 喘息発作が起きた時だけ吸う薬。メプチンが有名ですね。
長期管理薬には、ステロイドが必ず入っています。このステロイドが気管支の炎症を抑える効果があり、傷ついた気管支を治してくれます。
だから、毎日吸入する必要があります!!
一方、
発作治療薬は、喘息発作が起きて苦しい時に使います。また、論文によると発作治療薬だけを使い続けるのは死亡率を上げるというエビデンスも出ているので、ここ重要です!
長期管理薬を使用しつつ、発作の時だけ発作治療薬を使うようにしてくださいね。
より知りたい方は、医師向けですがぜひ参考にしてみてください!
私も喘息診療の経験はほぼなかったのですが、最初の1冊を繰り返し読んで診療に臨みました。